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WISTORY 管理人日記/宮水のお話

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宮水のお話

2019-04-23

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今回は宮水のお話です。

今朝、我が家へお寺さんが月参りに来られて、お経が済んだ後、母と宮水の話で盛り上がっているのを隣の部屋で聞いていました。

お寺は西宮市の用海筋と言う幹線道路の東側にあるのですが、一筋のことでお寺のある場所の井戸水は鉄分が多くて酒造りには向かないのだそうです。

酒造用の地下水を汲む宮水エリアは案外狭くて、現在は、用海筋より西の市役所通りの国道43号線の南側一帯にあります。昔はそれよりも西の札場筋のかなり南の方に集中していた模様ですが、年月とともに北東へと移動したそうです。

夙川の伏流水と六甲山の花崗岩質を通り抜けた水と海水が微妙にまじりあった水とのこと。西宮市には「宮水保全条例」というのがあって、周辺で大掛かりな工事をする時には細かい決まりがあり、届け出もしないといけないとのこと。そうして水質を守っているのですね。

まあ、灘の大手酒造メーカーは、日常用の安価なお酒も沢山売っていますし、全国の地酒ブームのあおりで揶揄されたこともありますが、某日本酒飲み比べ会(毎回一つの県の酒を10種類飲む)で兵庫県がテーマだった時は、恐るべし兵庫県・灘の酒と思いました。すごくレベルが高い。

もちろん水も大切ですが、米・杜氏ともに揃っている兵庫県は一枚上でした。ついでに昔の事を申し上げると、この米を搗くのに、六甲山から流れる川の上流に水車を設けて石臼で搗いていたのです。今でも水車谷と呼ばれる場所があり、当時の石臼を庭や公園に配したりしています。
(写真は宮水の井戸のひとつ)




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