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神戸は今・・・。

2018-11-09

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どんな街でも時代が流れれば、その姿は変わっていく。神戸も今、大きな曲がり角に来ているのかも知れない。

私は神戸文化圏の人間だが、生粋の神戸人ではない。神戸の学校に行っていたので、神戸人の友達や知人は多い。そんな知人と先日神戸で夕食をともにしながら、三宮の再開発の話が出た。メンバーの一人は神戸市の職員である。

「三宮の再開発をすすめないと、神戸はボロボロ。」と彼は言った。それに対する私の直感的な意見は、「再開発なんていらないんじゃないの?」だった。

■ 外から見た神戸、中に居る人にとっての神戸

神戸と聞いて連想するイメージと言えば、港街、外国人、おしゃれ・・・といったものかしら? これは外から見た神戸だと思う。

しかし現実には、今の神戸のおしゃれ感は衰退していると思われる。話は遡るが、明治維新後に国際港として開港した神戸には、外国船が出入りし、外国人が多数居住するようになった。彼ら外国人の需要を満たすために、洋服屋ができ、パン屋ができ、異国の料理屋ができ、それらに親しんだ日本人たちが彼らのライフスタイルを真似るようになり、そして神戸のエレガンスが育まれた。しかしここへ来て、多くの状況が変わった。

 ①外国人の入り口は港湾から空港へと変化した。
 ②情報量が格段に増え、境目も無くなった。
 ③個人経営の商店が減少し、チェーン店の割合が増えた。
 ④郊外型の巨大ショッピングセンターが増えた。

平日は大阪で仕事をして、週末街に出るなら神戸、というのが私のライフスタイルである。かつての神戸は、靴と輸入品に関しては、絶対に大阪を圧倒するものがあった。神戸には宝探しの楽しさがあったのだ。でも今は、靴もそれほどではなくなったし、レアな輸入品を扱う店も減ってしまい、大阪と大差なくなった。

差があるとすれば、中華料理屋の多さと、パン屋や洋菓子店の多さ、そして各国料理の密集度などで、こと「食」の分野となると、まだ個人商店が存在できるからか、特色が維持されているようだ。ただ名店と呼ばれて人気のあった飲食店も後継者がいないために閉店してしまうというケースが見られる。

内に居る人にとっての神戸は、恐らく、古き良き神戸を形成してきた要素がどんどん減少し、一方でキンタロウアメ的な全国チェーン店が幅をきかせる割には、その絶対量が不足していることへの不満だろう。そして、不足しているから、よそへ客が流れるという不安。

■ 大型ショッピングモールはオーバーストア?

母にせがまれてビーズ細工のパーツ店のある「ららぽーと甲子園」(甲子園球場の向いにある)に久しぶりに行った。ここも出来てからかれこれ10年以上となり、その間にテナントはかなり入れ替わっている。何と言っても目と鼻の先にあとから出来た「西宮ガーデンズ」(阪急西宮北口にある)との競合は相当なものだ。どちらも歩くのに疲れるくらい広くて、物販のテナント数は、三宮から元町にかけての店舗数よりも多いのではと思うくらいだ。

しかし、これだけテナントが入れ替わるのは、立ちいかないからだろう。オーバーストアなのだ。ただ小さい子供のいる家庭にとっては、中に入ってしまえば安全なショッピングモールの方が便利ということで、やたら子供服屋などが多いのだ。ただ、ちょっと美味しいものを食べたいと思っても、そっちの方は淋しい。もっと田舎なら画一的なチェーン店でもありがたいかも知れないが、神戸や梅田にすぐ行けるここいらでは、チェーン店は便利でも豊かな気持ちにしてくれる存在とは言えない。

古い再開発ビルであるサンプラザやセンタープラザをショッピングモール風に造り替えたら、三宮にもららぽーと並のものはできるはず。だが、現在の古い造りではシャッターが目立っている。

■ 外から見たらキラキラ見えても、内から見たらくすんで見える

どうもそのようだ。
「神戸の夜なんて真っ暗ですよ。」と神戸人が言う。私はそうでもないと思うんだけど・・・。そりゃあ絶対量は大阪には負けるけれど、先日も夜に神戸で飲んでいたら、もう若い人たちで夜の町はごったがえしていた。そういえば、おっちゃんたちは少なくて、圧倒的に若い。

そんな中で目立つのが、店を開放的にしたワイン居酒屋。あるわあるわ。4年くらい前にワインの飲める店を探したら10本の指で足りる程度だったのに、今はいくらでもある。

あと、神戸人は気づいていないかも知れないが、同じブランドの店でも神戸は品揃えが微妙に違う。また、神戸にあって大阪にないブランドもあるはず(入れ替わりが激しいので現状は未把握)。以前、神戸の店員さんに聞いた所、神戸の方が少し家賃が安いので、店舗面積を大きく採れるため、品揃えを厚くできるとのこと。

■ イニエスタさんも、松本隆さんも住んでる神戸

ヴィッセル神戸にやってきたイニエスタさん。彼と奥さんのインスタをフォローしてしまいました。最近ご両親が遊びに来ていて、神戸・奈良・京都を楽しむ様子がほほえましかった。作詞家の松本隆さんは東京育ちなのに、今は神戸に住んでおられて、気に入ってるみたい。

神戸人の方々は、そんなに焦らなくてもいいと思いますけどねえ。




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