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ワインは女の飲み物か? Part2

2019-04-15

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去る3月7日に「ワインは女の飲み物か?」と題したコラムを書いた。今回は第二弾となる。

竹内久美子著の「フレディ・マーキュリーの恋 性と心のパラドックス」を読んだのと、東大の入学式で上野千鶴子さんが新入生に贈った祝辞が第二弾を書く刺激となった。

ぶっちゃけフレディ・マーキュリーの表題に食いついてこの本を読んだ私だけれど、それは「つかみ」に過ぎず、本の内容は同性愛者の存在を科学的に説明したものだった。簡単に書くと、同性愛者の脳はは同性のフェロモンに反応する性質を持っていて、それは母親から遺伝するらしい。母親のDNAにそういう因子が乗っかっている場合、男子がそれを受け継ぐと高い確率で同性愛者になるという。それが一卵性双生児なら、二人とも同性愛者になるんだって。そして、男性の中の4%が同性愛者かバイセクシャルだそうだ。

同性愛者の脳みそは、女性的で、女性の得意とする分野で女性以上の能力を発揮する人がいると書いてあったが、そこの部分はあまり詳しく分析されていなかった。

だからといって、ワイン好きの男性が同性愛者だと言っているわけではないので、誤解の無いようにして欲しい。ちゃんと研究すれば、何故ワインの集いに女性が圧倒的に多いのかが科学的に説明できるかもしれないと感じたわけ。

上野千鶴子氏は有名なフェミニストで、性差別の見地から東大にも性差別があるし、女性の東大生が堂々と「私は東大生」と言えない社会の現実を取り上げていた。


男性と女性は生物学的に異質な部分を持っている。外見や筋肉の量、そして脳にも男性の特性、女性の特性があり、もちろん妊娠・出産の機能を持つのは女性である。男と女は違っていてあたりまえなのだ。けれども、そのことと女性が「私は東大生」と言うと男性なら尊敬されるのに女性だと引かれるという価値観には全く関係が無く、社会的女性差別というしかない。おそらく脳科学的に言うと、学問的・能力的に女性より男性の方が優れている分野があったり、女性の方が男性より優れている分野があっても不思議はないはずだが、現状では女性に男性と同じ機会が与えられているとは言い難いので、比べるのは難しいだろう。

「ワインは女性の飲み物か?」についても、それは日本の話であって、ワインが最もメジャーなお酒であるフランスやイタリアではそんなことはないはずで、「ワインは女の・・・」というのは多分に日本の社会を反映した現象ではないかと思う。つまり酒を飲むという行為自体が男性中心社会の中で定着してきたもので、極論すれば女はお酌をする役割を担う事が多かったはずだ。

ところが私にしてもそうなのだが、女がお酒をたしなむ場合、どうも男性と同じやり方では満足できないところがあるのだ。もちろん男性と同じように、仕事帰りに一杯飲んで仕事の疲れを癒し、飲みにケーションしたり、たまには憂さ晴らしに酒をあおったりというケースも無いわけではない。しかし、同じお酒を飲むのなら、それはキレイな服を着たいとか、かわいい車に乗りたいのと同じように、美味しくておしゃれなのを飲みたいという心理が働いてしまう。対して男性は、おそらく古くからの男性社会の飲み方を引きずっていて、女性が好むそういう飲み方を「女々しい」とすら感じる方もいるのだろうし、女性の方がワインに詳しかったりするものなら、カッコ悪くて付き合いきれないといったつまらない自尊心が邪魔をしているのかも知れない。



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