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管理人コラム

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シャンパーニュの中の3つの産地

カテゴリー:その他

2014-10-08

写真


シャンパーニュも近年は元詰農家が増えていて、それがシャンパーニュの中でどの場所にあるかというのが話題に上る。ふむふむと聞いていても自分の頭の中で地図が浮かんでいるかというと否…というのが正直なところだったので、一度整理をしてみたいと思う。

シャンパーニュというと、自然公園となっているモンターニュ・ドゥ・ランスの森をはさんで、北側に地域の中心地であるランスの街が、南側にはエペルネの街がある。

■ Montagne de Reims モンターニュ・ドゥ・ランス

 場所: ランスの街を東西に横切って流れるヴェーラ川(La Vesle)の南側に東西に広がる
     (黄緑色のところ)
 ぶどう品種: シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ
 土壌: 白亜紀の終わり~始新世

■Vallée de la Marne ヴァリ・ドゥ・ラ・マルヌ

 場所: エペルネのところを流れるマルヌ川(La Marne)の両岸で、一部分を除けばエペルネより西側
     (肌色のところ)
 ぶどう品種:ピノ・ムニエ、ピノ・ノワール、シャルドネ
 土壌: 白亜紀~始新世

■ Côte des Blancs コッテ・ブロン

 場所: エペルネの南東側に南に向かって広がっている。
     (グレーがかった緑のところ)
 ぶどう品種: シャルドネが95%
 土壌: 白亜紀のカンパニア階(チョーク)~ルテシアン階(泥灰岩)


これ以外にも産地として分類されている場所はあるが、主にこの3つの名前を覚えておくといいようだ。

最初の2つの地域は、西部ではピノ・ムニエが主に栽培され、中央部はピノ・ノワール、東部でシャルドネが主に栽培されている。それは土壌と気候に適した品種だからとのこと。
大手のメゾンはこの東西に広がる地域に飛び飛びに畑を持っていたり、仕入先を持っている。

※ 地図はウィキペディアより


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Tilleul シナノキの花のアロマとは?

カテゴリー:その他

2014-10-01

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ピクプールというぶどう品種に関する記述の中に、「白い果物や白い花のアロマ - サンザシ、シナノキ、アカシア -」と書いてあった。
この中で私がよく知っている香りはアカシアの花の香りだけだ。サンザシは日本にもあるからそのうち経験できるだろう。問題はシナノキだった。シナノキはボダイジュとも呼ばれる。

シナノキといってもフランス人が言うのだからセイヨウシナノキまたはセイヨウボダイジュのことだろう・・・ということで、私はわざわざ京都府立植物園まで行ってその木を見てきた。今は花の季節ではないので、幹と葉の香りは嗅いだけど、ほとんど香りはなかった。

そこでアロマショップへ行って聞いてみたが、葉を原料にしたお茶はあったけど、当然ほとんど香りはなく、花のエッセンシャルオイルを扱っている店が見当たらなかった。

その時点で私は百貨店のワイン売り場へ行って、ソムリエバッジをつけた人に「シナノキの香りってどんなのですか?」と聞いてみた。ほとんど期待はしてなかったけどね。そうすると、やはり知らないとのことで、ワインメーカーから香りのサンプルを取り寄せましょうか?という。
いや結構ですといって、その後ネットでエッセンシャルオイルを探して取り寄せた。ネットですらなかなか扱っていない。

その香りは・・・昔、『フローリス』という英国王室御用達の香水の中に「白い花だけを集めた」というのがあったのだけれど、正にその香りだった。

お花屋さんで、キンギョソウとか、白いバラとか、あと何かなあ、ともかく白い花ばかりでブーケを作ってもらったら、同じような香りがする。とても甘くて鼻腔の奥にねっとりとくっつくような香りだ。

ピクプールで造られたワインでそうした白いい花のアロマを感じたかと聞かれると、ごく僅かあったかも知れないと答える他ないんだけれど少なくとも今後私はシナノキの香りがしたら、認識できるようになった。

ソムリエバッジをつけておられる方は、是非ともこれくらい研究してね!
(写真は、ウィキペディア掲載のセイヨウシナノキ)


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衝撃的だったPicpoul de Pinet

カテゴリー:その他

2014-09-22

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例によって、Terre de Vignesという本の中で、ラングドックの部分を読んでいて出てきたのが、このPicpoul de Pinetである。

世界的にはもちろん、フランス国内でもマイナーなピクプールというぶどう品種が使われたこのワイン。アルザスやドイツワインのような細長いボトルにおさまった外見には、とくに高級感もなく、でも本で読んでいたので楽しみにして封を切った。ワイン保存用の冷蔵庫から出してすぐなので、温度はやや高めだったと思う。

とくに回すでもなくグラスに口を近づけた時にワーッと立ち上がってくる最初の香りの強烈だったこと。本にはサンザシ、シナノキ、アカシアのような白い花の香りと書かれていたが、私が感じたのは柑橘類の花の香りだった。というのも、ずっと前からシナノキの香りがどんなのか知らないし(これについては別途書きます)、アカシアは知っているけど、ちょっと違うかな?と。

そして口に含んでみると、それはもう、今までに経験したことのないパンチのある柑橘類のジュースのような、でもそこまで酸っぱくはない素晴らしい味だった。これは冷やしすぎると抑制されるので、比較的高めの温度の方がいい。

原料となっているピクプール・ブランという品種は、病気に弱く、決して効率のいい品種ではなかったらしい。それを地元の組合の人たちが苦労して、良いクローンを探し求め、安定的に良い状態で収穫できるようにしたらしい。

シャルドネもソーヴィニオン・ブランもリースリングもさんざん飲んでもっと違うのを飲みたい方は是非試して欲しい。値段が安いのも大きな魅力です。


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情報は幅広く仕入れねば・・・

カテゴリー:その他

2014-07-10

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恥ずかしながら、ブルグイユ(Bourguiel)というアペラシオンを最近まで知らなかったし、そこのワインも飲んだことがなかった。

まず、ロワールという地方は優先順位が下がりがち(ブルグイユはロワール地方にある)。しかも、ロワールだけではないけれど、生産者による品質のバラつきが大きい地方という事で、ロワールは敬遠されがち。

シノン(Chinon)やソミュール(Saumur)は時々飲むのに、それ以外はほとんど飲んだことがなかった。おそらく私と同じような人は多いのではないか?


■ 有名評論家や雑誌に影響されがちな日本の売り手

インポーターさんも、小売店さんも、当然まずは商売だから、売れるワインを品揃えしたがる・・・と自然に誰もが知っている有名銘柄、有名評論家による点数の高い銘柄に手を出すことになるし、もう一方は多くの人が手を出しやすい値段が安くて(1000円前後)そこそこ出来のいいものというのが近年の傾向。

雑誌(特に日本の雑誌)は、評論家の評価とインポーターさんの思惑が色濃く反映されていて、小売店の人はそういう雑誌を参考にして仕入れる。

私たちが普通にしていて触れる情報は、だいたいそういう経路でフィルターにかかったものだ。


■ フランスの本から仕入れた情報は一味違った

かねてから読み進めているTerre de Vignesに登場するワインの話で、これは初耳と思い飲んでみたアペラシオンや造り手のものは、どれもなかなかのものだ。

やはり、時には違うルートから情報を仕入れるべきだと痛感する。ただし、この手のルートでキャッチした商品は基本、普通の店売りで発見することは難しい。ネットで探して1軒くらいは扱っている所があるという程度。

今回試したサン・ニコラ・ドゥ・ブルグイユ(Saint-Nicolas-de-Bourgueil)はなかなか良かった。

※地図は古いCarte des Vins de France(recta foldex)より


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リムー(Limoux)のぶどう園とバラ

カテゴリー:その他

2014-06-24

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今日初めて知った事ですが、リムーの畑はテロワールによって違う色のバラが畑の縁に植えてあるとの事です。
(写真を探したけどなかったので、この写真は我が家のです)

一番地中海側には赤、少し川を遡ったオータン(Autan)は黄、リムーの西側はローズ色、そして一番奥の標高300以上のところはオレンジ色だそうです。


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(その他)



2014-10-08
シャンパーニュの中の3つの産地


2014-10-01
Tilleul シナノキの花のアロマとは?


2014-09-22
衝撃的だったPicpoul de Pinet


2014-07-10
情報は幅広く仕入れねば・・・


2014-06-24
リムー(Limoux)のぶどう園とバラ


2014-05-21
ワインの伝説とランドマーク


2014-05-12
日本のワイン消費の次のステージとは?


2014-01-06
メダル獲得ワインは買いか?


2013-12-18
TOP3に入らないものの悲劇


2013-11-01
Saint-Amourのマーケティング



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