ヴァリュー点の性格

ヴァリュー点の計算式を2015年１月に３年半振りに改訂しました。 でもまだ、算出された点数には一種のクセがあります。

■価格がユーロ表示のものは有利

WISTORYでは、日本のインターネット・ショッピングで販売されているワインの価格を「参考価格」として表示しています。 ですから、表示の価格は基本的に＜円＞です。しかし、該当の銘柄が日本のサイトで見つからなかった場合、次の手段として＜ドル＞で表示しています。 ＜ドル＞はアメリカで売られている場合の価格で、アメリカ産のものは別として、ヨーロッパ産のワインなら輸送等の条件を考えると日本と比較的環境が似ているので、円換算すれば大きな問題はありません。

しかし、アメリカのサイトでも見つからない場合に＜ユーロ＞表示をしています。 ＜ユーロ＞表示のものは、輸送コストや関税がかかっていないので、同じ銘柄なら絶対に＜円＞表示のものよりも安くなります。 そのため、価格がユーロ表示のものはヴァリュー点が高目に出るので有利です。

■プレミアム価格のものは不利

名前が有名な銘柄や、評価の高いワインの中でも生産量の少ない銘柄にはプレミアム価格がつきます。 出来栄え・実力が同じ、あまり有名ではない銘柄の２倍・３倍といった値段になってしまいます。 そのため、プレミアム価格がついた銘柄はヴァリュー点が低くなり、不利です。

■参考価格・為替レートに左右される

ワインの価格は一定ではありません。店によって、ビンテージによって、相場によっていろいろです。 ヴァリュー点の計算には価格がかかわっているので、影響は大です。 従って、ヴァリュー点はあくまで目安です。

ヴァリュー点	このゾーンを一言でいうと	このゾーンの性格
110点以上	値段の割に良くできたワインといえるでしょう。	3000円以上でここに入るのは結構難しいという傾向があります。1000円台でそこそこ美味しければヴァリュー点100点以上は容易です。
100点前後	妥当な値段のワインといえるでしょう。	このゾーンには、1000円以下のワインから１万円以上するワインまで並んでいます。ちなみに、平均評価が10点満点なら１本２万円でもこのゾーンに入ります。 1000円のワインなら平均評価が6点でこのゾーンに入ります。
90点未満	ワインの出来の割には値段が高いといえるでしょう。	プレミアム価格のついた有名ワインはこのゾーンに入ってしまいがちです。お財布に余裕のある方は「話の種」ですから、このゾーンでもチャレンジする価値はあると思われます。 でも余裕のない方は、ヴァリュー点の高いワインにしておいた方が平和といえるでしょう。