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WISTORY 管理人日記/ストーリング

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ストーリング

2018-06-29

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昨日の日本vsポーランド戦見ましたか?

今、議論が騒然としているようですが、後半終了前に日本はひたすらパスをだらだらと回し、ポーランドはそれを取に行こうともしないという時間が続き、結局フェアプレーポイント差で決勝トーナメントへの切符を手にしたという件。

バスケットボールにはストーリングという言葉があって、それは堂々とした戦術でした。今は24秒ルールというのが出来て、24秒以内にシュートしないといけなくなったので、盗める時間は1回につき24秒しか無いんですけどね。使われるケースは今回のポーランド戦と似ていて、極力敵に責める機会を与えないために積極的な攻めをせず、タイムアップを待つのです。

ルールの範囲内なら何をしてもいいのがスポーツ。というか、ルールの範囲内であらゆる工夫(創造)をし続けるのがスポーツです。何か新しい方法がつかわれるようになると、それがきっかけでルールが改定されるケースも少なくありません。

例えばかつて流行った高速水着。それまでの水着の規定はどちらかというと肌を露出し過ぎてはいけない系だったのが、高速水着は全身を水着で包み、水の抵抗を受けにくい形の中に体を押し込んで、水着の表面も抵抗を起こしにくい工夫がされているというものでした。トップスイマーではない中年の男性がそれを着ても、びっくりする程タイムが伸びた(速くなった)という話を聞きました。

しかしその後ルールが改定されました。高速水着を着て泳ぐのはあまり健康に良くなかったり、非常に高価なのにすぐ破れるといった問題もありました。

ここでちょっこしワインの話をしましょう。ワインだって法律の範囲内ならあらゆる工夫をして、売れるワインを造ろうとします。そうでない伝統的な方法を守り続けるタイプもありますけどね。DOCは、場所や使用するぶどうの品種、厳しい場合は剪定の仕方などを規定していますが、果汁濃縮とか補糖とかは結構抜け道だったりします。

濃いワインが高評価を得る傾向があると、濃縮しちゃったりする。それを良しとする人と、ワイン本来のあり方に背いていると批判する人がいたりします。ちょっとスポーツのルールの話とは違うけど、ずっと昔だって、どうやったら喜ばれるワインができるかと、造り手たちは試行錯誤したわけで、おかげで木樽で熟成すると美味しくなる(樽が無い時代は陶器の容器だったりした)ことが分かったりして、我々はその恩恵を受けています。

ポーランド戦に話を戻しますと、ルールとはいえぶっちゃけあの試合は面白くなかったから、今後はルールが変わるかも知れませんね。




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